「対決邪馬台国」テーマ

2018年05月14日

「九州と近畿連携」説も

考古学者の高島忠平氏が監修・コメンテーターを務める本年度の古代史連続講座「古代から未来のトビラを拓(ひら)く~遠賀川の古代文化と邪馬台国」の第1回フォーラムが12日、飯塚市のコスモスコモンで開かれる。講座は計8回の予定。今回は「対決邪馬台国」をテーマに、兵庫県立考古博物館名誉館長の石野博信氏と高島氏が講演し、討論する。

邪馬台国は、九州説や近畿説など諸説がある。石野氏は纒向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)が最有力候補地とみる近畿説支持者だが「九州論者と近畿論者は敵対するイメージが強いが、当時のヤマト(近畿)とチクシ(北部九州)は連携していたのでは」と指摘しており、両地域の出土品にその一端が見て取れるという。

奈良県の三輪山周辺の複数の集落遺跡では、意図的に壊された銅鐸(どうたく)が見つかっており、九州でも壊れた銅矛が出ている。平原遺跡(糸島市)では割れた鏡が約40枚見つかったが、それよりも後の年代の茶臼山古墳(桜井市)でも割れた銅鏡片が300枚以上出ている。住居の柱の本数などでも九州と近畿で似た特徴がある。石野氏は「茶臼山は大王クラスの墓で、そこで九州の風習が採用されているのがポイント。講演ではそうした考古資料の証拠を示したい」と話す。

連続講座監修の高島忠平氏
考古学者の石野博信氏

石野氏は宮城県出身。纒向遺跡に近い奈良県橿原市在住。縄文時代以降の住居跡などを研究している。

参加費は2千円(資料代含む)。申し込みが必要。コスモスコモン=0948(21)0505。

(座親伸吾)

 

 

 

 

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西日本新聞筑豊総局

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