邪馬台国巡り討論

2018年05月14日

飯塚市で古代史講座

考古学者の高島忠平氏が監修する本年度の古代史連続講座「古代から未来のトビラを拓(ひら)く~遠賀川の古代文化と邪馬台国」の第1回フォーラムが12日、飯塚市内であり、約190人が参加した。「対決邪馬台国」をテーマに、九州説を支持する高島氏と、畿内説の兵庫県立考古博物館名誉館長の石野博信氏が講演し、討論した。

古代史連続講座のフォーラムで討論する登壇者たち

高島氏は魏志倭人伝にある卑弥呼の館に関する記述で、「城柵などで合致するのは北部九州の環濠(かんごう)集落。近畿の集落は、水堀が多くて土塁や城柵は少ない」と指摘。石野氏は畿内説を前提にした上で、「兵庫・播磨地域で九州タイプの竪穴住居跡が見つかった。畿内と九州は戦争していなかった証拠で、連携していたのではないか」と主張した。

「話が楽しみ」「ミステリー」     古代史連続講座190人聞き入る

飯塚市のコスモスコモンで12日に開かれた本年度1回目の古代史連続講座。謎に包まれた邪馬台国の所在地や当時の九州と近畿の関係性などについて、考古学者の高島忠平氏と兵庫県立考古博物館名誉館長の石野博信氏が意見を戦わせた。

邪馬台国を巡る講演に耳を傾ける来場者たち

九州説の高島氏が「見えてきた邪馬台国の条件」、畿内説の石野氏が「邪馬台国時代のヤマトとチクシは敵対か連合か」の演題で講演。会場には筑豊を中心に、福岡市や北九州市、長崎県からも古代史ファン約190人が駆けつけた。

昨年度に全講座を受けた嘉麻市牛隈の主婦、入江和子さん(67)は「昔の人が何を食べていたのかなどに興味があり、高島先生たちの話を聞くのが毎回楽しみ」といい、「(邪馬台国について)私は九州説と畿内説の中間派。どっちかではなく、どちらにもあったのでは」と笑った。

昨年度に続いて連続講座の年間パスポートを購入したという飯塚市内の男性(60)は「古代史は学校であまり習わない。ミステリーで、はっきり分かっていない所におもしろさを感じる」と話した。 (座親伸吾)

(近日、講演や討論の内容を詳報します)

 

 

 

 

 

この記事を書いたのは・・

西日本新聞筑豊総局

この記事もおすすめ

カテゴリ記事一覧