骨からたどる弥生人 邪馬台国や卑弥呼も考察

2018年01月18日

考古学者の高島忠平氏が監修する連続講座「古代から未来のトビラを拓(ひら)く-イイヅカ発古代史情報最前線」の第4回講演会が1月20日午後2時から、飯塚市のイイヅカコミュニティセンターで開かれる。土井ケ浜遺跡・人類学ミュージアム(山口県下関市)の松下孝幸館長(67)が「弥生人と卑弥呼」の演題で登壇する。

松下孝幸館長

土井ケ浜遺跡は下関市北部の響灘沿岸にあり、弥生時代前期から中期末までの集団墓地で副葬品とともに人骨も多数出土したことで知られる。松下氏はここで縄文時代からの人骨の調査・研究に取り組んでいる。

講演では、弥生人の骨の形には(1)西北九州(2)北部九州・山口(3)南九州・南西諸島-で地域差があることを紹介。中でも、北部九州・山口のタイプは顔が長くて鼻の付け根が平たく、高身長なのが特徴だ。「この特徴は、中国・山東省で見つかった紀元前後の人骨と類似している。北部九州の人の大本は、中国大陸にあるといってもいい」と語る。

地域で特徴が異なる弥生人の頭骨
地域で特徴が異なる弥生人の頭骨

人骨は、その形状からさまざまな情報を読み取れるという。「北部九州で見つかった弥生人の骨は大腿(だいたい)骨や脛(けい)骨が大きい。平野で水田があるため下肢が発達したことがわかる。一方、西北九州は上腕が発達し、下半身はそうでもない。舟をこぎ、海の生活を礎としていたことがうかがえる」と話した。また、謎に包まれた卑弥呼の顔かたちも講演の中で想像していく。

長崎市出身の松下氏の専門は形質人類学で、医学博士でもある。日本人のルーツと形質の変化を解明する研究に取り組んでいる。

一般参加は資料代として2千円。申し込みが必要。イイヅカコスモスコモン=0948(21)0505。 (座親伸吾)

住所:日本福岡県飯塚市飯塚14−67

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