熊本は古代から馬の産地!? 1400年前埋葬 馬全身の骨

2017年03月09日

 

熊本市西区の上代町遺跡群から出土した古墳時代後期のものとみられる馬の全身骨

 熊本市は、西区の上代(かみだい)町遺跡群から古墳時代後期(約1400年前)に人為的に埋葬されたとみられる馬の全身の骨が見つかったと発表した。同時期では全国で数例しか出土しておらず、九州では初となる。

 馬は推定12歳で体高1・2~1・3メートル、性別は不明。市文化振興課によると、馬は古墳時代中期に朝鮮半島から日本に持ち込まれたとされ、丁寧に埋葬されていることから権力者が大切に飼っていたと考えられるという。周囲からは木製の馬具や馬の骨の一部も見つかっている。東海大の丸山真史講師(動物考古学)は「古代から熊本は馬の産地だったとの説があり、そのルーツを探る研究の手がかりになる」と話す。

上代町遺跡群から出土した木製の「赤漆塗銅剣柄」

 熊本市は、同遺跡群から弥生時代中期(約2千年前)の銅剣の柄だったとみられる木製品も出土したと発表した。朱色の漆で塗られており保存状況も良好。市によると、漆塗りの柄の出土は国内2例目で、九州では初。韓国で出土した銅剣の柄と形状が似ており、市文化振興課は「朝鮮半島との深いつながりを示す」としている。

 市によると、柄は長さ11・5センチ、幅約5センチで剣の差し込み口部分から持ち手の部分まで残っている。銅剣は権力者の墓に埋葬される貴重なもので、福岡大の武末純一教授(考古学)は「首長のいる集落が存在したと考えられる」と指摘する。 

=2016年12月2日付 西日本新聞夕刊=

上代町遺跡群
住所:熊本県熊本市西区城山上代町

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