『発掘(ほる)ばい』事業概要

『発掘(ほる)ばい 九州古代ヘリテージ』事業概要

発掘ばい

福岡県のほぼ中央を南北に流れ、響灘に至る遠賀川流域は、稲作の発祥地とされる立岩遺跡(飯塚市)をはじめ、弥生、古墳時代の遺跡が多く発掘されています。また、古事記、日本書記に登場する神々の伝承が各地の神社や文献に残っており、全国的にみても古代史関連の文化資源が豊富な地域といえるでしょう。流域には、既に世界記憶遺産の山本作兵衛の炭鉱記録画、世界遺産の「明治日本の産業革命遺産」があり、新たなユネスコ世界文化遺産として「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が登録されると、三つの世界遺産が存在する、世界でも特筆すべきエリアが出現します。

この事業は次世代に伝える大きな文化資源として「古代の遠賀川」を再認識し、地域の活力を生む文化観光資産に育てるとともに、このような歴史文化に彩られた地域の魅力を広くアピールすることを目的としています。観光交流の一層の拡大と地域の振興を図り、郷土に対する誇りを醸成したいと考えています。

実行委員長あいさつ

公益財団法人 飯塚市教育文化振興事業団 理事長
遠賀川古代史事業推進実行委員会 委員長
小野正行

 遠賀川は、福岡県の霊峰・英彦山、嘉麻アルプスを源流に県のほぼ中央を貫き、響灘に注いでいます。400年ほど前に燃える石の石炭が見つかり、明治18年(1885年)には筑前国豊前国石炭坑業組合が発足、炭鉱の町「筑豊」が誕生しました。

それから100年―。筑豊炭田は全国一の出炭量を誇り、日本の近代化を地底から支えてきました。筑豊、あるいは遠賀川の川筋といえば、石炭、炭鉱の町だったのです。石炭から石油へのエネルギー革命により筑豊から炭鉱が姿を消して40年以上になりますが、かつての炭鉱の町のイメージは根強いものがあります。

私たちは考えました。ちょっと待てよ。遠賀川流域は石炭だけではないだろう。弥生の稲作文化をはじめ、古代の豊かな歴史があるではないか。もっと古代の遠賀川に光り当てよう。

私たちは古代の事業を推進する実行委員会を立ち上げました。2年ほど前のことです。当事業団が事務局となり、西日本新聞社、近畿大学産業理工学部、近畿大学九州短大、麻生西日本新聞TNC文化サークル、NPO法人アイアートレボなどの地元の文化団体が参画し、シンポジウムや神社めぐりのバスツアー、古墳めぐりウオーキングなどに取り組んでいます。

この間、驚きの連続でした。魏志倭人伝に登場する邪馬台国につながる話、日本書紀や古事記の記述と重なり、あるいは補完する神々の伝承も数多く残っているのです。伊弉諾尊、伊弉冉尊、天照大神など、国生み、国づくりに大きな役割を果たした神々です。世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」に祭られた宗像三女神は鞍手町の六ケ岳に降臨しています。

事業のキャッチフレーズは「発掘(ほる)ばい かわすじ ヘリテージ」。吉野ケ里遺跡の発掘、整備の指揮を執った高島忠平氏に事業全体のコーディネーターを務めてもらっています。

今回、古代史事業の一環でホームページを作成し、全国に発信することにしました。遠賀川流域を中心とする古代史遺跡、神社の情報、高島忠平氏が推薦する古代の図書情報、私たちが取り組むシンポジウムやバスツアーの情報などです。まだまだ不十分ではありますが、古代史ファンの皆様にご満足いただけるよう内容を充実させていきます。

(2017年4月5日)

実行委員会 構成団体

(公財)飯塚市教育文化振興事業団(飯塚市文化会館イイヅカコスモスコモン指定管理者)
飯塚市立図書館
西日本新聞社
近畿大学産業理工学部
近畿大学九州短期大学
麻生西日本新聞TNC文化サークル
NPO法人アイアートレボ

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